自然栽培への思い
コメ、稲、うるち米、ご飯、同じ一つの植物からなんと多様な表現がなされるのでしょう。
それほどにこの島国の民にとってコメという植物が愛しまれ、大切にされてきた証だと思います。
私たちは、この植物とともに、最新の研究成果では約6000年前からともに生きてきました。
そしておそらくこれからもこの島国の民にとって、最重要な植物であることは変わらないと思います。
しかし、近年その需要は大きく減り、コメ農家の平均年齢はどんどん上昇し、新たな担い手はどんどん減っている状況です。
これからも、人は生まれて、初めての食事から、死のその瞬間を迎えるまで、毎日、食事を欠かすことはありません。
そのなかでおそらく数多く口に運ぶ、お米。この植物の可能性をもっと広げていきたい。
その中で見つけた答えの一つが自然栽培という栽培方法でした。
農薬も化学肥料もつかわない、太陽と水の力で、たわわな実をつける
秋の黄金いろのいなほを見ると、心の底から、感動と豊かな感情が湧き上がってきます。
これからも子々孫々に伝えるべき重要な文化の一環としての稲作、そして、もっと環境負荷のない
現代のテクノロジーも活用しながら新しい、魅力のある農業をデザイン出来たら良いなと考えています。